入社式・入学式など、様々な「門出」の季節のなか、教育界の大きな節目となり得るプロジェクトが始動しました。

「キャリア大学」は、大学生にキャリア教育の場を提供することで、自分のキャリアや将来について考えるきっかけを与える活動です。日本を代表する企業、省庁、国際機関などがその趣旨に賛同し、各社・各機関がそれぞれの専門分野について就労体験活動やワークショップを中心に講座を提供します。

この日本の教育を変える一大プロジェクトの開校式が、4月25日に東京で執り行われました。

式は代表松本のスピーチから始まり、キャリア大学に込める熱い想いが場内を包み込み、参加者の夢と希望を膨らませました。

また、当企画の元に集結した協賛パートナーの豪華な顔ぶれは大変力強く、また頼もしく。そして、何よりこのプロジェクトを待ちわびていた学生達の可能性に満ちた表情が、とても印象的でした。

その後は各講座のパートナーが各々展開する講座の概要を発表し、来る夏の開講に向けて一致団結したところで式は幕を下ろしました。
キャリア大学を通じて、多種多様な価値観に触れ、物事を俯瞰する広い視野を身につけていただきたいと思っています。先の見えないこんな時代だからこそ、他人の敷いたレールの上を走るのではなく、どんな環境になっても自分自身で考えて動く、そういう主体的な生き方が必要になってきます。他人からどう見られるかではなく、自分自身がどうしたいか、自分が何をしてて幸せを感じるか、そういったことを見つけて欲しい。それぞれの夢が十人十色であるように、幸せの基準というのも十人十色であると思っています。


特定非営利活動法人キャリアクルーズ 理事長 松本勝
キャリア大学の対象としている大学1年生というのは、いわば受験戦争から一気に解放されて思う存分自分の時間を費やす事が出来ます。そしてその自分が何をしたいのか、自分の価値はどういうことか、そしてどう表現していくのか、そういうことを考え続けるキッカケを提供し続けるのが、このキャリア大学に参画している企業の役割、団体の役割だと思っております。



パナソニック株式会社 理事 小川理子
キャリア大学は、まさに産学共同のプラットフォームとして機能する大きな可能性を秘めた非常に先進的な枠組みであると思います。社会の急激な変化に直面している我が国が今後も持続的に発展していくためには、社会の変革をになえる人材の育成が急務である と思います。我々、企業としてもこのキャリア大学の開講を絶好の機会と位置づけ、大学関係者の皆様や学生の皆さんの声を真摯に声を傾けると共に、1人でも多くの若者の心に火をつけることができますよう、前向きで建設的な議論をしていきたいと思います。


株式会社三井住友銀行 取締役専務執行役員 伊藤雄二郎
キャリア大学を通して、皆さんはポジティブで、一生懸命で、前向きで頑張っている人に早い間から接点を持って、「あっこんな生き方やロールモデルがあるんだ、自分が考えていた、あるいは両親からいわれていたこういった路線以外に色々あるんだ。」と色々やりたいことが見つかれば大変に意義深いと思います。自分がやりたいこと以外に、今の日本の置かれている状況を考えるとやらなきゃいけないこと、使命感を持ってそういうことを感じてもらうと更にいいなという気がしております。


日本マイクロソフト株式会社 代表執行役 社長 樋口泰行
キャリア大学の特徴は、幅広く産業をみて学ぶ事ができるという点です。
これから始めるキャリア大学の試みは非常に新しい、面白いプロジェクトだと思うので、学生の皆さんは、専門性を深める大学の授業とうまく使い合わせて勉強していってもらえればなと思います。




株式会社ディー・エヌ・エー 代表取締役社長 兼 CEO 守安功
左上段から時計回り:JTB、資生堂、博報堂、キヤノン、ソニー、ソニー生命、デロイト トーマツ コンサルティング、国際協力NGOセンター(JANIC)、野村ホールディングス、プライスウォーターハウスクーパース、経済産業省、監査法人トーマツ、三井物産、P&G、DeNA、日本マイクロソフト、三井住友銀行、パナソニック、サイバーエージェント、アンダーソン・毛利・友常法律事務所、キャリアクルーズ(敬称略)
開校式の後は、外務省で特別イベントを行いました。

外務省の方に外交官という仕事がどのようなものかを伺い、具体的なイメージを共有した後、国連の安保理決議が採択されるまでの交渉のシミュレーションを行いました。

その中では大学1年生が各国の外交官となり、それぞれの国益を守るために激論を交わしました。

その後は実際に交渉官をされていた方に登壇頂き、仕事の現場のお話を伺うとともに、学生達に向けた熱いメッセージを頂きました。

実際に参加した学生達からは、

「国民の代表として世界と渡り合うスケールの大きさに心からワクワクしました!」

「外交官という仕事は本当に責任が重い仕事だと感じました。本当にスリリングかつエキサイティングな仕事だと思います」

という声が上がるなど、日常で得られない大きな刺激と学びがあるイベントとなりました。

キャリア大学では今後もこの様なイベントをたくさん用意していますので、乞うご期待下さい!


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