入学式は、キャリア大学理事長松本の挨拶で幕を開けました。
「AIが一般的となるこれからの世の中、社会人に求められる資質は、目的創造力と実行力。目的を与えられやり方を自分で考えられるだけではなく、目的を自分で決められる人が評価される。目的を決めてAIに指示を出すことや、共感を得て周りを巻き込むことが出来るスキルがこれからは不可欠である」と、エールを送りました。
その後、株式会社三井住友銀行・持田様、アクセンチュア株式会社・池田様より、それぞれ学生に向けてのメッセージをいただきました。
持田様より「今日この場にいる皆さんは自分自身の好奇心ややりたいことという思いがあり、行動に移している。それはビジネスマンになっても重要なこと、本日はそういう要素を持ち合わせている人が多いのだと思う。将来の就職先の選択をする上でアンテナが高く情報を集めていると思うので、色々なことに先入観を持たずに足を踏み入れて欲しい。」という激励の言葉をいただきました。
池田様からは、”宇宙にロケットを届ける仕事”のエピソードを通じ、「どんなことをやっていても、自分はどんな組織に所属し、その組織が何をやろうとしているのか、そして自分はどんな役割があるのか、主体的に考えることが必要だ。また、イノベーション等様々な分野でクリエイティビティが必要なので、右脳を鍛えて欲しい、そして本を読み倒して欲しい。最後に、「ルールに従う」「ルールを変える」「ルールを作る」という3つの選択肢があったときルールを作る人になって欲しい。」と語っていただきました。
参列した学生たちは時に頷きながら、真剣な面持ちで普段聞けない企業の方の貴重な話に耳を傾けていました。
その後のフォトセッションでは、キャリア大学に賛同いただいた企業や官公庁、団体の皆様が一堂に会してご登壇されました。有名企業の面々が並び、“キャリア大学ポーズ”と呼ばれるガッツポーズで記念撮影。
フォトセッションの後は、恒例の「教授紹介」です。サマークラスを企画・担当する各社の”教授”より、「商品企画」「報道」「街づくり」等、各社の色やユニークさに溢れた魅力的なクラスのご紹介と、クラスへのエールをいただきました。
その後、凸版印刷の村上様より「物作りへの興味から凸版印刷を選んだところ、実際についた職種は人事部でしたが、そこでの経験を通じて実際の仕事はどういったものかということを学んだ。(キャリア大学は)学生の間はなかなか掴めないイメージを早いタイミング幅を広げるという良い機会だ」と学生へのエールをいただきました。
最後に、新入生代表として慶應義塾大学2年生川上さん、卒業生代表として一橋大学4年生の小口さんの2名が登壇し、それぞれのキャリア大学に対する想いを語りました。
川上さんは「自分にとっての夢といえることに出会うことはとても難しい。今まで色々なことに挑戦をしたけれど、ピンとこないことが多かった。今回のキャリア大学を通じて、自分がやりたいと思えることへの気づきを得て自身の将来のキャリア選択に繋げて行きたい」という想いを、会場への質問も交えながら語ってくれました。
卒業生の小口さんからは「2年前、商学部にいたため学部の先輩をみて、自分のキャリアは商社かコンサルかなと、ぼんやり考えていた、しかし、キャリア大学に参加することで視野が広がり「価値を与えるとはどういうことか」という軸に移り考えることができた。その結果、マーケティングに興味を持ちキャリアを選択することができた。」と、実際の体験からキャリア大学の魅力をお話しいただきました。
企業の「教授陣」の話を間近に聞くことで、実際のキャリア大学に向けて目標の輪郭がよりはっきりとした学生の皆さんの表情は一段と輝いて見え、夏の晴れやかな幕開けのひと時となりました。